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おしらせ

SKY
2024/12/02

南米・コロンビアよりアンドレア・パラ弁護士がSKYを訪れて下さいました

SKYかわさき前評議員であり、ゆりあすのプログラム「グループ法律相談会」でも開設当初よりお世話になっている池原毅和弁護士らの招聘により、南米・コロンビアよりアンドレア・パラ弁護士が来日し、10月31日(木)SKYに訪れて下さいました。

パラ氏は、コロンビアを始めとする中南米諸国における代行決定から支援付き意思決定への転換や、後見法および強制入院法の廃止など、障害者権利条約に基づいた先進的な法改正に深くかかわってきています。今回の来日では、10月22日の日本弁護士連合会主催のシンポジウムを皮切りに、日本各地での講演やフィールドワーク等に参加されました。

SKYへの訪問では、グループホームの見学・入居者との交流や意見交換の後、ゆりあすにて「グループ法律相談会・特別版」に参加して頂きました。グループ法律相談会には家族・当事者、行政機関、法人職員など32名が参加し、地域生活での障壁やピア活動の取り組み等についての話題提供のほか、参加者から日々の暮らしの中で感じていることや苦労していること、これまで体験してきたことについてそれぞれお話し頂き、パラ氏と分かち合いました。パラ氏は「解決策は専門家の声の中にあるのではない。当事者は“経験の専門家”であり、これまでのようにラベルを貼られた人を消そう、見えなくさせようとするのではなく、その声を中央の舞台にもう一度移すことが必要だ」と話されていたのが印象的でした。

精神障害は“見えない障害”と言われることが多いですが、強制入院や成年後見によって自己決定する権利を奪われ、見えなくさせられているとも言えるのではないかと思います。各国における先駆的な取組を学び、我がごととして当事者と共に考えながら、私たちはこれからも精神障害者の人権が尊重される社会づくりをすすめていきたいと思います。