SKYかわさき地域ネットワーク会議に、国連・健康の権利に関する特別報告者を務められたダニウス・プラス氏をお招きしました
日弁連の招聘により、国連の「健康への権利」に関する特別報告官を務められたダニウス・プラス氏がリトアニアより来日し、1月27日(金)SKYかわさき地域ネットワーク会議にて貴重なお話を頂きました。
会議に先立ち、施設コンフリクトを描き、当法人も製作に協力した映画「不安の正体」の英語字幕版を、映画に出演した当事者と一緒に鑑賞して頂きました。その後、グループホームにご案内し、入居者との交流・意見交換を行いました。
地域ネットワーク会議では、家族・当事者、医療機関、行政機関など63名の方にご参加頂きました。紙ひこうき・篠原所長と橋本さんの楽しい掛け合いの司会に始まり、川崎市総合リハビリテーション推進センター所長・竹島正氏より日本と川崎市のメンタルヘルスの歴史・現状・課題についてお話を頂きました。また、北部地域生活支援センターゆりあす・鶴田よりピア訪問活動等の取り組みを報告しました。ダニウス・プラス氏からは、世界の精神保健の歴史や現状と課題と、国連人権理事会への健康権に関する特別報告者の報告についてお話頂き、代行意思決定や自由の剥奪、強制的な扱いは禁止されるべきで、その例外が法律で許容され規則となることについて、警鐘を鳴らされました。
精神障害者を危険視し、地域社会から締め出そうとする構造は今も根強く残っており、それは映画「不安の正体」でも描かれています。精神障害者の人権が尊重される社会づくりに、SKYかわさきは今後も微力ながら寄与していきたいと思います。
日弁連池原氏、ダニウスプラス氏、通訳小澤氏
グループホーム入居者との交流、意見交換